漆×おもてなしのコーディネート

vol.12 上巳の節供~雛まつり~

上巳の節供は、古代中国で行われていた水辺で穢れを祓う『上巳節』に由来します。
これが平安時代の日本に伝わり、<曲水の宴>として貴族の遊びとなりました。また禊の習わしは、人形(ひとがた)に自分の穢れを移して川へ流す『雛流し』として、今も一部の地域で見ることができます。
江戸時代になると、雛人形を飾り、女の子の健やかな成長と幸せを祈る≪ひなまつり≫として人々に暮らしに定着しました。
幼い頃、お雛さまが家に飾られると、なんともうれしい気持ちで、こっそりとお道具を触ったり、美しいお雛さまの姿にうっとりと見入っていたものです。
今回は母・娘・孫の三代で囲むひなまつりテーブルのご提案です。淡い色合わせで優しい雰囲気にまとめました。おいしいスイーツを持ち寄り、ロゼシャンパンで乾杯したら、楽しいスイーツパーティーのはじまりです。

ワンポイント

ステムの部分に繊細な桜の花びらが描かれているJAPAN Glass<いとをかし春>シリーズは、外国の方にも喜ばれるのではないでしょうか。
また、栗型ボックスや卵型ボックスは、愛らしい形と漆の手触りの良さから、器としては勿論のこと、小物やアクセサリー入れとしてもお使いいただけます。
リバーシブルの長角ジョイントトレーは、ホワイトを折敷として、ブラックをお雛さまの台座として使いました。非常に便利で、活用度の高いアイテムです。

■ 今回ご紹介した商品はこちらからご購入できます。

『漆 × おもてなしのコーディネート』は、季節にあわせてテーマをかえながら漆器を使ったおもてなし、塗り物の上手な活かし方を写真を使ってご提案する山久漆工の新たな企画です。
テーブルコーディネーターとしてご活躍中の水谷美枝子さんがコーディネイト、文章、撮影を担当します。
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水谷美枝子(みずたに みえこ) テーブルコーディネーター
商品ディスプレイ、セミナー講師の他に、東京都三鷹市の自宅サロンにて、テーブルコーディネート&おもてなし料理提案サロン【Table meets style】を主宰。
都内では珍しいコーディネート実習中心のレッスンに注目があつまっている。
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