2025/08/17
2025年6月23日、ニューヨーク・ソーホーにあるミシュラン星付きの日本料理店「ひろ久」にて、山久漆工のグローバルローンチイベントを開催いたしました。日本発の伝統工芸「漆」の魅力を世界に広めることを目的とし、初めて現地で主催した特別な夜です。
■ニューヨーク・ソーホーに佇むミシュラン星付き日本料理店「ひろ久」
本イベントは、モデル・女優・アーティストミューズとして活躍するMie Iwatsuki氏のホストにより幕を開け、私、山本の挨拶に続いて、展示企画「漆の美と未来―日本美学とともに」を発表しました。
会場には高級チェスセット〈TAKUMI〉を中心に、テーブルウェア〈towan〉〈Kasane〉、ヴィンテージ漆器、金継ぎ作品などを展示。テーブルデザインは大石育子氏が手がけ、漆を“使えるアート”として体験いただける空間を演出しました。
■展示の中心となった高級チェスセット〈TAKUMI〉。日本の匠の技と美意識を凝縮した作品。
■テーブルデザイナー大石育子氏による「七夕」をテーマにしたコーディネート。漆器と四季の文化を融合させ、華やかさと静謐さを同時に感じさせる演出。
乾杯には、ロックの殿堂入りを果たしたKool & The Gangが手掛ける限定シャンパン〈Le KOOL Champagne〉が提供され、料理は林寛久シェフによる漆器に合わせた特別コース。JAPAN Glass(金沢箔ステム)、Forestシリーズの木皿、鉄木漆箸&箸置き、白漆フリーカップなどが用いられ、器と料理が一体となった新しい食の体験をゲストに楽しんでいただきました。
■〈Le KOOL Champagne〉と漆器のマリアージュで乾杯。器と料理、飲み物が織りなす特別な瞬間。
当日は、世界のアート・デザインシーンを代表する多彩なゲストにご参加いただきました。
■Richard Vine(美術評論家/元 Art in America 編集長)
■Adam Kluger(メトロポリタンマガジンおよび25A編集長)
■Victor Ozeri(アートコレクター)
■Marcellus Hall(イラストレーター)
■Susan Barbara Hersh(モデル)
■Katia Biassou(ミセスニュージャージー2024)
■Olga Ferrara(Vogue掲載インフルエンサー)
■Mie Iwatsuki(モデル・女優・アーティストミューズ)
・Joseph Barrato(ラグジュアリーブランド・コンサルタント)
・Shelli Stelmak(TVホスト/エンタメジャーナリスト)
■左から アダム・クルーガー氏、ビクター・オゼリ氏、マルセラス・ホール氏、スーザン・バーバラ・ハーシュ氏、カティア・ビアソヴ氏、シェリ・ステルマク氏、山久漆工 代表 山本泰三、ミエ・イワツキ氏、オルガ・フェラーラ氏、大石育子氏、リチャード・ヴァイン氏。漆の魅力を体感する豪華な顔ぶれが揃いました。
ゲストからは、
「漆器の美しさに圧倒された」
「チェスセットはアートとクラフトの融合」
「料理と器が一体となって特別な体験を作っていた」
「日本の伝統文化に込められた職人の想いを初めて知った」
といった声をいただき、漆が持つ力を改めて実感しました。
このイベントの模様はリール動画としてSNSで拡散され、さらに世界的に評価の高いアートオンラインマガジン WHITEHOT MAGAZINE にも大きく取り上げられました。ぜひ下記リンクよりご覧ください。
👉 Instagram(山久漆工英語アカウント)はこちら
👉 WHITEHOT MAGAZINE 掲載記事はこちら
https://whitehotmagazine.com/articles/brings-art-lacquer-to-america/7103
■漆塗りの箸や漆器で提供される日本料理を前にMie Iwatsuki氏とともに漆のプレゼンテーションを行う様子。漆を通じて文化と人がつながるひととき。
今回の経験を通じ、私たちは「漆を世界に発信する」という決意を新たにしました。6月26日~7月17日には、ニューヨーク日本クラブで「金継ぎと漆」展を開催し、3週間にわたり本イベントと連動する形でさらなる「発信」を進めました(詳細はこちら)。
今後も山久漆工は、漆を“美しい生活文化”として世界に届け、国境を越えて長く愛されるブランドづくりに挑戦してまいります。
山久漆工株式会社
代表取締役 山本 泰三
Photos:David Warren(APフォトグラファー)