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社長レポート~「漆×おもてなしコーディネート」好評連載中です!

2016/08/09

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今夏に開催された水谷さん主宰のサロンにて。当社製品は、ブラックシルバーの吸物椀とリバーシブルマット。
 
 
今年4月よりWEB新企画としてスタートした「漆×おもてなしコーディネート」。テーブルコーディネーターの水谷美枝子さんが、タイムリーなテーマにあわせて当社の漆器にお料理、スイーツを盛り付けながらテーブルをしつらえて、写真とともに漆器の使い方をご提案する企画です。スタートから4か月間で6回連載しましたが、ご覧いただいているお客様から「毎回、楽しみにしている」、「漆器の美しさを再認識した」などのお声をいただき、ご好評をいただいています。
この企画のきっかけは、作り手として日頃お客様と接しながら感じている「漆器に対する近寄りがたいイメージ」を少しでも変えたいという想いでした。そのためのメイン商品として昨年度開発した「SHAKU-YAKU」シリーズは、美しい塗りの技術を生かしつつも従来の漆の色や伝統的な素材にこだわらず、これからの時代が求める器の色と形、アイテムであることを重視し、気軽に使える材料(=価格帯)の商品をつくろう、というコンセプトでした。従来の漆器ではあまり使われなかったピンク色など新色を採用し、ティティア(三段重ねの皿)やキャンドルスタンドという新たなアイテムを追加しました。
一般的に漆器の購入者(購入決定者)は女性層が圧倒的に多く、これからの時代も変わらないだろうと思われます。一方で、核家族化の中で親から子へ受け継がれる器という従来の漆器の流れはかわり、ブログ、フェイスブック、ツイッターなどのSNSを使って商品が伝わりネットで購入する新たな商流がうまれました。当社は、特に漆器に関心をもつ女性層が「今、どのような器を求めているか」を指導的立場で良く知るテーブルコーディネーターの草分け、丸山洋子さんの指導のもと「SHAKU-YAKU」シリーズを開発しました。そして、丸山洋子さんに師事し、人気コーディネーターとしてブログを開設しながら実際のサロン経営を展開されている水谷美枝子さんに、「漆×おもてなしコーディネート」の担当を依頼して、新企画がスタートしました。
一昔前まで、実際に漆器の利用シーンを消費者の皆様むけに(当社のような)漆器の作り手が独自企画でご提案するということはありませんでした。しかしながら、ネット社会、WEBの普及によって作り手が直接商品を販売する時代になり、商品を良くしった作り手が使い方まで提案し、購入後のメンテナンスまで行うことが商品価値として評価されるようになりました。今回の企画を開始するにあたり、水谷さんには「漆器を買っていただくための敷居を低く、だれでもアプローチできる優しいテーブル、でも、くずれすぎない、かっこよさとかわいらしさを併せ持ったコーディート」というお願いをしました。あとは、水谷流でテーマ決め、撮影、文章など内容に関することをすべてお任せしています。私自身、この企画を通じて、塗りものがテーブルの主役になったり、引き立て役になったり様々な顔をみせてくれることに驚き、もっと漆器の潜在能力を様々な方にPRしていかなければ「もったいない」と実感いたしました。今後も、地道でもこうした企画を続けながら、また新たな商品も加えながら、一人でも多くのお客様に漆器のことを知っていただくよう努力していきたいと考えています。
これからも「漆×おもてなしコーディネート」をよろしくお願いいたします。
 
 
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「漆×おもてなしコーディネート」はこちら
http://www.yamakyu-urushi.co.jp/coordinate/