普段使いの漆器 Vol.37~40

「お盆」

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こんにちは、千次です。もうすぐ、お盆ですね。日本のお盆はご先祖様の供養を営む週間となっています。サンスクリット語の「ウラバンナ(盂蘭盆会):地獄や餓鬼道に落ちて、逆さつりにされ苦しんでいる」という意味から略されたそうです。8月13日から16日の期間に私たち子孫がご先祖様に対して報恩の供養をすることで救われるそうなので、お墓参りは必要ですね。 さて、今回から4回ほどは私、千次のお気に入りの商品を紹介したく、お題とさせて頂きました。「その1」を「お盆」にしたのはもちろん、この時期に合わせたからです(笑)。
私のお盆へのこだわりは「軽い」「持ちやすい」「使って可愛い」「もてなしの空気が伝わる」です。使う場面に応じても違いますが、大は小をかねるので少し大きめがいいかなと思います。当社の商品の中では、写真のお盆が私のお気に入りです。いかがですか?

「フリーカップ」

060816
自然豊かな福井県ですが、やはり夏は普通に暑く、お盆を過ぎた今日も陽がさすとジリジリと暑いです。
会社の窓からは田舎の風が静かに入ってきます。今、何がしたいかな・・・冷たくて甘いものが食べたいです。
当社の商品の中に、使い方いろいろの「フリーカップ」があります。今年の新作です。漆といえば、黒か朱のイメージですが、この商品は夏らしく白の漆で仕上げ、金の手描き蒔絵でモダンに「氷」「水玉」「渦」「波」「露草」をデザインしました。その中にカキ氷とアイスをのせて、小豆ものせてシャリシャリと食べたいなぁ~。 このフリーカップには、他にも、つゆを入れてそうめんを食べてもおいしそうですし、洋酒を注いでグラス代わりにしたら、かなりお洒落ですね。
漆の白は、漆の樹液に白の顔料を入れたものです。漆はそれ自体に色があるため、白の顔料を入れても純白にはならず、ミルクティのような柔らかいベージュ色をしています。漆独特のぬくもりを感じる商品です。

「スプーン」

060825
そろそろ、夏バテが出始めた今日この頃です。先日、世界一辛い唐辛子「ハバネロ」入りのカレーを食べました。やはり、ものすごく辛かったです・・。牛乳を飲みながら食すと不思議と美味しくなりました。一度、お試しください!
さて、漆塗りのスプーンがあることをご存知ですか?これが、なかなかお勧めです。1本1本の手作り、天然の木、漆の柔らかさががマッチしています。赤ちゃんが漆のスプーンを持つと離さないという話を聞いたことがあるのですが、その話も納得いく商品です。
日本の文化は器を口につけるということで、昔から木製漆塗りのお椀やお箸は使われてきましたが、同じように口をつけるスプーンに最初に漆を塗った人は偉いです!
私が使っているのは、写真のものです。持ちやすく、熱いスープを頂いても、金属のスプーンと違いスプーンは熱くありません。また、金属の味がしませんし、口当たりが柔らかいです。一度、使ってみてください。選ぶときには薄手のものが口に運びやすいと思います。プレゼントにも最適ですよ!

「飯椀」

060901
田舎では、稲刈りが始まりました。今年も美味しいご飯が頂けそうです。新米はやはり艶が違いますね。水加減もいつもより少な目がいいですし、冷えてからも美味しく頂けます。福井は東郷というところのお米がお勧めです。東郷は水が清く稲用の水路の水で子供たちが魚を捕まえて遊んでいます。
私はご飯を頂くとき、茶碗ではなく木製漆塗りの飯椀を使っています。輪島で研修時代に仕入れて使い始めて2年目ですが、もう陶器の茶碗には戻れないです。重さが気になってしまうからです。また漆器の飯椀はその軽さのせいかご飯が美味しく感じられる気がします。木製なので、あたたかいご飯も冷めにくいです。当社の飯椀は、ご飯が食べやすいように、汁椀よりも口を大きくとってあり、漆の色も抑えてあります。この飯椀でお茶漬けをサラサラッと・・・。
ぜひお試しください。
(宮川千次)

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